東プレ Realforceとは
前回の記事では薄型の高級キーボード「Logicool KX800 MX Keys」をご紹介しました。今回は、キーストロークの深い昔ながらのキーボードのおすすめとなる「東プレ Realforce」(以下、RealForce)をご紹介します。
RealForceは、東プレ社の販売する国産高級キーボードの定番です。その最大の特徴は、極上のキータッチと選択肢の幅広さ。
まず選択肢については、以下のような特徴によってモデルが細分化されていて自分にあったモデルを選択することができます。
・サイズ(フル、テンキーレス)
・APC機能有無(キーストロークの反応する深さを調整できる)
・静音・非静音(現在は非静音のみ販売)
・Bluetooth有無
・キーの重さ
・カラー(ブラック、ホワイト)
・配列(日本語、英語)
・対応OS(Windows、Mac)
価格は機能によって25,000円〜35,000円くらいになります。
モデル数が極めてたくさんありますので、詳細は以下の公式サイトを確認してみてください。
※なお、写真のR2は旧モデルとなるため現在販売されていませんが、現行のR3Sモデルはほぼ近い仕様となっています。
RealForceの特徴
最大の特徴となるキータッチについてです。
触ってみるとすぐに分かるのですが、普通のキーボード(メンブレン式)などと比較して、極めてスムーズでストレスのない感触を感じることができます。
通常のキーボードは、キーに電極が埋め込まれていてそれが接触することでキーが入力されます。普通のキーボード(メンブレン式)ではキーの底にゴムがつけられていて、反発力を発生させるようになっています。しかし、このゴムのフニャフニャした感触がいまいち気持ちよくないのです。
Realforceは特殊な方式である「静電容量無接点方式」を採用しており、キーが底打ちせずとも入力が行われるようになっています。また、ゴムではなくバネ式で反発力を発生するようになっています。
これらの特徴のため、キータッチがとてもいいです。スムーズに押せてサクサクと文字入力ができます。最初に触ったときの感想は「もっともっと文字を入力していたい!」というものでした。
キーストロークが深いタイプのためノートPC等の薄型キーボードに慣れた方は、「疲れそう」「押しづらそう」と思ってしまいそうですが、実際に使ってみると不思議なことに全く疲れません。むしろ薄型キーボードの方が反発が強く硬い板を叩いているような感触のためか、疲れやすいくらいです。
Realforceは、長時間入力を行うタイピストの方に特に人気とのこと。それも理解できるキータッチです。
Realforceの欠点
そんなRealforceの欠点は以下です。
まず大きくて重い。これはあえてとも言えるのですが、安定したキー入力を実現するために本体に鉄板が内蔵されており、その分重くなっています。サイズもいわゆる昔ながらのフルサイズキーボードが基本となるため、とても大きくなっています。スペースに限りがあるデスクでは使いにくいサイズ感です。
価格も、高級キーボードらしく購入には勇気がいる金額です。
Bluetooth対応の最新型ではさらにサイズが大きくなっています。またバッテリー内蔵ではなく電池式なのも好みが分かれるところです。
これも好みの話なのですが、個人的にはもうちょっとモダンなデザインになってもいいのではないかなと思っています。
質実剛健なデザインも悪くないのですが、フレームレスを採用した最新の海外製メカニカルキーボードのようにスマートなモデルも発売されると、よりファン層が増えると思ってます。
RealForceはこんな人におすすめ
・タイピング量が多い方
・大きく安定したキーボードが好みの方
とにかく一日中タイピングしている人には特におすすめです。他のキーボードと比べて疲労感の蓄積がぜんぜん違います。
また、昔からデスクトップPCを使っていて、ストロークの深いキーボードに慣れている方にはRealForceがベストな選択肢だと思います。