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つばめのブログ

Swallow’s Blog

地域の歴史と人と文化に交わるアートフェス「中之条ビエンナーレ2023 国際現代芸術祭」

地域に根付いたアートフェス

群馬県中之条町で開催されている「中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭」に行ってきました。

》中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭公式サイト

移住してアトリエを構えた芸術家たちが地域の人たちと作品を楽しんでもらうためにスタートしたこのイベントも9回目。

国内外のたくさんのアーティストが、この一ヶ月のために120を超える作品やパフォーマンスを準備したとのことです。

》参加アーティスト一覧

アートと地域、歴史、人、そういったものがぐるぐるに繋がって、化学反応を起こした作品はとても魅力的で、広大な開催エリアを夢中で走り回ってきました。

それらの作品から垣間見える歴史や産業・生活スタイルは、隣県に住む私にとっても新鮮なものばかりで、地域はこんなにも様々な色があるのかと思いました。

中之条ビエンナーレは10月9日(月)まで開催しています。

会場となる中之条町エリアについて

中之条ビエンナーレは、その名の通り群馬県中之条町全域で開催されるアートフェスです。

山間部の集落が舞台になるので、車で行くのが圧倒的におすすめ。アクセスは渋川伊香保ICからフェスの起点となりやすい中之条駅前まで自動車で45分くらい。

会場内の移動は、端から端まで車で30〜40分くらいという距離感。

作品数は120を超えるので全て回ろうと思ったら1日ではまず不可能。

できればエリア内にある四万温泉か、高速のインター近くにある伊香保温泉などとセットで、2日かけて楽しむのが良さそうです。

定番の回り方は、まず中之条駅近くにある「中之条町ふるさと交流センターつむじ」を目指します。パスポートを購入できるほか、公式グッズや飲食も楽しめます。

ここから「伊参」「四万」「佐渡暮坂」「六合」の各エリアに向かう場合が多いかと思います。

公式サイトより

基本的に作品の近くには駐車場が用意されており、それほど歩くことなく車で作品にアプローチすることが可能になっています。

食事ができる場所については、中心部を外れるとめっきり少なくなってしまうので中之条市街地で食べるか、週末などに特定のスポットで開催されているマルシェなどで楽しむのがいいと思います。

また、食事自体をアート体験とした企画もあったりします。

イベントの楽しみ方

このイベントは「地域と一体になったアート群を、地域とのコミュニケーションを交えて楽しむこと」だと思っています。

もちろん作品を見ているだけでもとても楽しいのですが、会場には作家さんや受付のボランティア、お店を出店している人など様々な人が運営に関わっています。そういう人と話をすることで地域の人のイベントに対する思いや裏話が聞けることも。

アートの背後には地域の歴史や文化が深く関わっていることが多く、それらを地元の人を通して知ることによってイベントはもっと楽しめます。

それに、遠方から来てくれたというだけで、とても喜んでくれたしますので。

時間があったら、体験型のイベントにも参加してみるといいです。

例えば「山の上庭園」という会場&ショップでは、「架空の民族料理」という食を通したアート体験企画が実施されています。今回時間がなく参加できなかったのですが、参加した人からは超おすすめとの話も聞きました。

効率よく会場を巡るには

前述の通り会場は広く、回るには車は必須です。普段はそれほど多くの人が訪れるエリアでは無いため、道も狭く山道も多くあります。

また、前述したように中之条駅近くの「つむじ」を起点としそこから近いエリアから順繰りに移動する人が多いと思うのですが、混雑を避けて回るにはあえて人の流れに逆らうなどのコツが必要そうです。

特に混雑していた人気会場は以下でした。

・伊参エリアの「やませ」
・四万温泉エリア

「やませ」は豪商の家を会場としたアート作品群です。作品もそうですが、建物自体もすごく見応えがあります。複雑な作りになっていて、人気作品が目白押しなので週末は混雑します。

四万温泉エリアもたくさんの作品があり、特に旧小学校には目玉作品がたくさんあります。しかし四万温泉エリアは道がとにかく狭く駐車場も限りがあるので大混雑でした。今回は時間が無く、途中で引き返すことになってしまいました。

これらを見るには、チケット購入後にとにかく最優先で朝一で向かったほうが良さそうです。お昼前後にはとても混むことが予想されます。

また、一部の作品は時間によって見え方が変わります。

・赤岩神社参道(MAP44番)の光る鳥居

個人的にすごくよかった作品ですが、光るのは17:00以降とのことでイベント終了後になります。こういう作品や特定の時間に開催されるワークショップやショーなどを楽しむには、予め調べてから向かったほうが良さそうです。

闇の森に浮く鳥居は神の世界への入り口

中之条駅付近を起点として捉えると、もっとも離れているのが上述した光る鳥居のある六合(くに)エリアです。

もし日が沈んだあとに鳥居を見るなら最後はこのエリアということになりますが、作品数も多く駐車場から徒歩でかなりの距離を歩くことになるので、少なくとも六合エリアだけでも2〜3時間は見ておきたいところです。

おすすめの作品について

最後に、個人的に良かった作品をいくつかご紹介します。
》会場マップ(PDF)

・旧五反田小学校の作品群(MAP12番)
歴史ある校舎と教室いっぱいを使った作品がどれも見応えありでした。

この会場だから感じられるものが確かにある

・やませ(MAP18番)
先程も紹介したやませ。神秘的な作品がたくさんで、すごいボリュームです。

恐怖すら感じるほど古い家の天井裏の奥深くで佇むもの

・六合(くに)エリア赤岩集落全般(MAP33〜44番)
養蚕業が盛んだったエリアで町並みから見応えありです。最後には帰宅時間を遅らせてでも闇に光る鳥居を見てほしいです。

山間に楽園があったんだと思わせる風景が広がっていました

また、今回は行けなかったのですが、四万温泉の旧第三小学校(MAP21番)もとても見応えありそうでした。

繰り返しになりますが、2023年の開催期間は10月9日(月)まで。興味のある方は早めに行ってみてください。ぜひお急ぎを!

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